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((本数限定))アレクサンドルバン マドモワゼルM 2017/Alexandrebain Mademoiselle M2017
¥7,040
生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: 初ヴィンテージは2007年。収穫を開始した日が愛する娘の誕生日だったことから、この年で特に品質の良かったワインをスペシャルキュヴェとして瓶詰めし、娘の名前マドレーヌにちなんで「マドモワゼル M」と名付けました。唯でさえ特別なキュヴェであるマドモワゼルMですが、偉大な年であった2015年を更に4年間樽熟成させてからリリースした真のスペシャルキュヴェ。 中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャン土壌と砂質と粘土質が混じる土壌の畑から生まれるワインで、この畑ではブドウの成長と成熟がゆっくりと進み、最終的には非常に高い熟度のブドウが得られます。 濃厚な黄金色の外観。黄色系の花の様な濃いフローラルな香り、熟したリンゴや洋ナシ、グレープフルーツ、白桃といった熟した果実の香りが湧きあがります。特に、蜂蜜の様な蜜のニュアンスが強く、熟したフレーヴァーに溢れ、より複雑なアロマが感じられます。全体的に香りの要素の輪郭がはっきりしており、如何にも上級キュヴェという貫禄がある香りです。 味わいは、果実のボリュームと太いミネラル、酸が高いレベルで感じられ、全体的な完成度とまとまりを感じられる味わいで、特に豊かな果実とかすかな塩味を感じるミネラルが絶妙なバランスを与えています。ワインとしてギュッと凝縮した重厚感を感じられ、幾層にも重なったようなテクスチュアのある味わいが、高いポテンシャルを表しています。濃厚な果実感がありながら、フィニッシュは完全にドライで、ベタつかないキレのある味わいが心地良く、非常に長い余韻と相まって、充実した味わいを感じさせてくれます。(輸入元資料より) ((生産者情報)) サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ、子供の頃、サンセールにある祖父の家の近くに移り住んだ時、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父が自然派ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。 アレクサンドル バンがワイン造りの地として選んだプイィ フュメやサンセールは、ソーヴィニヨン ブランの銘醸地としてフランス内でも名を馳せるワイン産地です。しかし、その著名さ故にブルゴーニュ地方のシャブリ地区と同様の構造的な問題を抱えています。その問題とは、サンセールやプイィ フュメという強力なブランドが真摯なマーケティングや品質追求を不要とし、ある程度のクオリティのワインであれば売るのに困らないという状況が、この地の生産者の多くを保守的な思考に走らせている事です。 そんな中に登場したのが2人の異端児、サンセールのセバスチャン リフォーとプイィ フュメのアレクサンドル バンです。「生真面目なやんちゃ坊主」という印象のセバスチャン リフォーに対し、「冷静でありつつも熱く闘志を燃やす」アレクサンドル バン。公私ともに仲の良い2人は、毎日のように顔を合わせ、ワイン片手に語り合うと言います。2人に共通するのは、完熟したソーヴィニヨン ブランで造るというスタイル。一般的な醸造学校では、ソーヴィニヨン ブランにおけるワイン造りのセオリーとして、早い収穫や収量をある程度多くすることなどを教わると言います。しかし、他の産地に目を向けるとブドウのバランスの良い成熟度は、黒ブドウや白ブドウを問わずに重要視されており、なぜソーヴィニヨン ブランだけが青くて酸っぱい状態で収穫しなくてはならないのか、という疑問が彼らの原点となりました。 本当のプイィ フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。そう信じた彼らは、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。 ともすればソーヴィニヨン ブラン「らしく」ない、プイィ フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル バンのワイン。しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル バンは鋭い疑問を突きつけます。 農業国フランスでは、有機栽培された野菜や飼料を選び抜いて肥育された食肉がその地域「らしさ」を体現していると受け入れられる一方で、なぜ化学合成農薬や化学肥料、培養酵母、亜硫酸の使用に制限のないワインたちが「普通」とされ、それ以外のワインがその土地らしさを担保するためのはずのアペラシオン制度から排除されるのか。 この大いなる矛盾に対して声をあげ続け、さらには自身で「真実」のプイィ フュメを追求し、生み出し続けているアレクサンドル バン。彼のこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。近年では、フランスの一般紙であるル モンドやル フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されるようになりました。 しかし、その名声が仇をなしたのか、周囲から見ればラディカルな、本人からしてみれば純粋なその姿勢の行き着いた先は、「プイィ フュメというアペラシオンからの恒久的な除外」でした。アペラシオンを恒久的に失う事となった当時、アレクサンドル バンが残したメッセージは下記のようなものでした。 「たいへん残念な想いで一杯ですが、INAOによって、今後手がける私たちのワインからプイィ フュメと名乗る資格を奪われることになりました。ぜひ皆さんに心にとどめておいて頂きたいのですが、私たちは畑では有機栽培を実践し、エコセールやデメテールなどの認証も取得しています。ドメーヌから遠く離れた一部の区画を除いて、馬による耕耘を実践しており、野草やハーブなどの力を借りつつ育ったブドウを、完全に熟したタイミングで手作業で収穫しています。手がけるワインの70%は、自然酵母による発酵からはじまる全ての醸造プロセスを通じて添加物を加えること無く、残り30%に関しても瓶詰め時の10mg/lの酸化防止剤となる亜硫酸以外は何も加えていません。この他にも、ドメーヌでの仕事の多くは自然環境やそのサイクルを尊重し、多くを人の手によって行っています。完璧でない部分はまだまだありますが、こうして生まれる自然なワインは、飲み手にとっても、大地にとっても、そこで働く人々にとっても、そして私たち人類が共有するこの地球にとっても喜びをもたらすものだという信念のもと、私たちはワイン造りを行っています。」 一方で、そんなアレクサンドル バンをはじめとする多くの自然派ワイン生産者の地道な努力の結果、以前は硬直的だったグローバルなワインシーンでは、大きな変化が生じました。 その例のひとつが、フランス人女性初のマスター オブ ワインでありながら”Natural Wine”という書籍を刊行し、ロンドンでアレクサンドル バンも参加するRAWという大規模な展示会を主催したイザベル レジョロンの登場です。 マスター オブ ワインという最も権威のあるワイン資格の取得者が、ナチュラルワインに傾倒し、そのムーブメントを牽引するようになるというのはまさに画期的な出来事でした。イザベルはとあるインタビューで下記のように語りました。 「マスター オブ ワインを取得しようとしていた頃の自分は、典型的なワイン人でした。しかし、テイスティングを続けるうちにそのころ飲んでいたワインがどんどんと同じような味わいに集約されて行くのに気付いたのです。そもそも自分がワイン業界に身を投じた理由は、大地の営みに立ち返ることでした。私の家族がそうであったように。にもかかわらず、ある時自分が、とても工業的で農業からは離れた世界に身をおいている事に気付いたのです。そして、個人的にではありますが、ワインから人柄を感じることができるものを飲むようになりました。そしてMWを取得した後には、今後のキャリアを自分自身が家で飲んでいたナチュラルワインに身を捧げようと決意するに至りました。」 こうした新しい動きは着実に世界に広がっており、リベラルな文化を備えた都市や国で自然派ワインの存在感は増し続けています。リベラル(リベラリズム=自由主義)とは本来、政治や経済分野における思想類型のひとつですが、「人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ」という趣旨は、まさにワインの世界でも通用し今後も重要になってくる考え方だと思います。「従来の権威からの自由」が新しいワイン文化を作りあげていく。そのムーブメントの中心人物のひとりが、アレクサンドル バンなのです。 とは言え、彼は思想家でも活動演説家でもありません。その土地のブドウ、その土地の酵母のみで純粋なワインを生み出す事こそが、アレクサンドル バンの表現であり、私たちへのメッセージです。農業が大好きな彼は、畑にいる事を本当に楽しんでいるように見えます。 「ワインは大地と人をつなぐ、一番素晴らしいもの」 こう語るアレクサンドルの顔は、自信と希望に満ちあふれています。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アヴォートルサンテ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン ラ ルヴェ2018/Alexandrebain La Levee 2018
¥5,060
生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: 以前はスプリングと名付けられたキュヴェ。アレクサンドル バンのスタンダードキュヴェであったピエール プレシューズよりも熟成期間を短くしてフレッシュな味わいの表現を意図していたのですが、安定するまでには予想以上に熟成期間を要し、春にリリースされる事はありませんでした。2013年より「ラ ルヴェ」に改名され、新たにリリースされるようになりました。弊社では日本到着後、定温倉庫で熟成させている為、春のリリースとなっております。 粘土質と中生代ジュラ紀後期の地層であるポルトランディアン土壌 (石灰質) 、砂質の混ざる土壌の畑で、アレクサンドル バンによるとこのバランスの土壌は固まりやすく、また微生物による炭素固定を阻害する為、馬による耕耘を行っています。自然酵母による発酵、ステンレスタンクでの熟成を経て、厳密な濾過(ろか) や清澄は行わず、瓶詰め時の亜硫酸も添加しません。 クリアで照りのある麦わら色。香りには黄色系の花のフローラルさ、マンゴー、熟したパパイヤ、黄桃、パッションフルーツと言った熟れた南国の果実感が溢れます。徐々にアレクサンドル バンらしい蜜のようなフレーヴァーに加え、砂糖漬けのグレープフルーツピールの様な熟度と爽快さを感じさせてくれるフレッシュなニュアンスが膨らみます。 味わいには活き活きとしたいい意味で軽快感のある果実味と、透明感のある酸が素晴らしいバランスで成り立っています。果実と酸のバランスが見事で、2018vtらしく過熟していながらも、軽やかでフレッシュな味わいが口の中で弾けます。 1本通して飲んでも飽きる事が無い秀逸なワインで、抜栓直後からすぐに美味しさが爆発しており、正にこの時期に最高の1本に仕上がっています。 (インポーター資料より) ((生産者情報)) サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ、子供の頃、サンセールにある祖父の家の近くに移り住んだ時、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父が自然派ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。 アレクサンドル バンがワイン造りの地として選んだプイィ フュメやサンセールは、ソーヴィニヨン ブランの銘醸地としてフランス内でも名を馳せるワイン産地です。しかし、その著名さ故にブルゴーニュ地方のシャブリ地区と同様の構造的な問題を抱えています。その問題とは、サンセールやプイィ フュメという強力なブランドが真摯なマーケティングや品質追求を不要とし、ある程度のクオリティのワインであれば売るのに困らないという状況が、この地の生産者の多くを保守的な思考に走らせている事です。 そんな中に登場したのが2人の異端児、サンセールのセバスチャン リフォーとプイィ フュメのアレクサンドル バンです。「生真面目なやんちゃ坊主」という印象のセバスチャン リフォーに対し、「冷静でありつつも熱く闘志を燃やす」アレクサンドル バン。公私ともに仲の良い2人は、毎日のように顔を合わせ、ワイン片手に語り合うと言います。2人に共通するのは、完熟したソーヴィニヨン ブランで造るというスタイル。一般的な醸造学校では、ソーヴィニヨン ブランにおけるワイン造りのセオリーとして、早い収穫や収量をある程度多くすることなどを教わると言います。しかし、他の産地に目を向けるとブドウのバランスの良い成熟度は、黒ブドウや白ブドウを問わずに重要視されており、なぜソーヴィニヨン ブランだけが青くて酸っぱい状態で収穫しなくてはならないのか、という疑問が彼らの原点となりました。 本当のプイィ フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。そう信じた彼らは、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。 ともすればソーヴィニヨン ブラン「らしく」ない、プイィ フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル バンのワイン。しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル バンは鋭い疑問を突きつけます。 農業国フランスでは、有機栽培された野菜や飼料を選び抜いて肥育された食肉がその地域「らしさ」を体現していると受け入れられる一方で、なぜ化学合成農薬や化学肥料、培養酵母、亜硫酸の使用に制限のないワインたちが「普通」とされ、それ以外のワインがその土地らしさを担保するためのはずのアペラシオン制度から排除されるのか。 この大いなる矛盾に対して声をあげ続け、さらには自身で「真実」のプイィ フュメを追求し、生み出し続けているアレクサンドル バン。彼のこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。近年では、フランスの一般紙であるル モンドやル フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されるようになりました。 しかし、その名声が仇をなしたのか、周囲から見ればラディカルな、本人からしてみれば純粋なその姿勢の行き着いた先は、「プイィ フュメというアペラシオンからの恒久的な除外」でした。アペラシオンを恒久的に失う事となった当時、アレクサンドル バンが残したメッセージは下記のようなものでした。 「たいへん残念な想いで一杯ですが、INAOによって、今後手がける私たちのワインからプイィ フュメと名乗る資格を奪われることになりました。ぜひ皆さんに心にとどめておいて頂きたいのですが、私たちは畑では有機栽培を実践し、エコセールやデメテールなどの認証も取得しています。ドメーヌから遠く離れた一部の区画を除いて、馬による耕耘を実践しており、野草やハーブなどの力を借りつつ育ったブドウを、完全に熟したタイミングで手作業で収穫しています。手がけるワインの70%は、自然酵母による発酵からはじまる全ての醸造プロセスを通じて添加物を加えること無く、残り30%に関しても瓶詰め時の10mg/lの酸化防止剤となる亜硫酸以外は何も加えていません。この他にも、ドメーヌでの仕事の多くは自然環境やそのサイクルを尊重し、多くを人の手によって行っています。完璧でない部分はまだまだありますが、こうして生まれる自然なワインは、飲み手にとっても、大地にとっても、そこで働く人々にとっても、そして私たち人類が共有するこの地球にとっても喜びをもたらすものだという信念のもと、私たちはワイン造りを行っています。」 一方で、そんなアレクサンドル バンをはじめとする多くの自然派ワイン生産者の地道な努力の結果、以前は硬直的だったグローバルなワインシーンでは、大きな変化が生じました。 その例のひとつが、フランス人女性初のマスター オブ ワインでありながら”Natural Wine”という書籍を刊行し、ロンドンでアレクサンドル バンも参加するRAWという大規模な展示会を主催したイザベル レジョロンの登場です。 マスター オブ ワインという最も権威のあるワイン資格の取得者が、ナチュラルワインに傾倒し、そのムーブメントを牽引するようになるというのはまさに画期的な出来事でした。イザベルはとあるインタビューで下記のように語りました。 「マスター オブ ワインを取得しようとしていた頃の自分は、典型的なワイン人でした。しかし、テイスティングを続けるうちにそのころ飲んでいたワインがどんどんと同じような味わいに集約されて行くのに気付いたのです。そもそも自分がワイン業界に身を投じた理由は、大地の営みに立ち返ることでした。私の家族がそうであったように。にもかかわらず、ある時自分が、とても工業的で農業からは離れた世界に身をおいている事に気付いたのです。そして、個人的にではありますが、ワインから人柄を感じることができるものを飲むようになりました。そしてMWを取得した後には、今後のキャリアを自分自身が家で飲んでいたナチュラルワインに身を捧げようと決意するに至りました。」 こうした新しい動きは着実に世界に広がっており、リベラルな文化を備えた都市や国で自然派ワインの存在感は増し続けています。リベラル(リベラリズム=自由主義)とは本来、政治や経済分野における思想類型のひとつですが、「人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ」という趣旨は、まさにワインの世界でも通用し今後も重要になってくる考え方だと思います。「従来の権威からの自由」が新しいワイン文化を作りあげていく。そのムーブメントの中心人物のひとりが、アレクサンドル バンなのです。 とは言え、彼は思想家でも活動演説家でもありません。その土地のブドウ、その土地の酵母のみで純粋なワインを生み出す事こそが、アレクサンドル バンの表現であり、私たちへのメッセージです。農業が大好きな彼は、畑にいる事を本当に楽しんでいるように見えます。 「ワインは大地と人をつなぐ、一番素晴らしいもの」 こう語るアレクサンドルの顔は、自信と希望に満ちあふれています。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アンジュールマルシェ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン テールドーブ2019/Alexandrebain VDF Terre D'Obus 2019
¥5,280
生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: テール ドーブというキュヴェ名は、この区画の特別な土壌を表しています。この畑は近年新しく植樹された区画で、その苗木はこの地方のビオディナミ栽培の指導者的存在であるミシェル オジェの所有していたソーヴィニヨン ブランをセレクション マサル (とある範囲の区画から優良な形質を持っているブドウ樹をいくつか選び、そこから接ぎ木に使う穂木を採取する方法) と呼ばれる手法で選抜されたものを用いています。 樹齢こそ若いものの耕耘には彼の長年の愛馬であるフェノメン (白い馬) と2013年シーズンからあらたに加わった若いヴォードック (黒い馬) の2頭のみで行い、トラクターを用いません。馬での耕耘は、非常に手間がかかる作業で時間効率もよくありませんが、重いトラクターによる作業が土に与える影響などを考え、アレクサンドル バンは出来る限りの面積を馬で耕耘したいと考えています。 濃厚な黄金色の外観。まるで香水のような凝縮した黄色い花のフローラルな香り。完熟した赤リンゴ、洋梨、マンダリンオレンジ、黄桃、アプリコットの濃厚な果実の香りも湧き上がり、徐々に、ブリーチーズやヘーゼルナッツといった複雑な要素も顔を覗かせます。2019VTのテール ドーブは、濃厚な香りでありつつも雑味を感じる事が無く、非常に純粋かつ包み込むような拡がりをもっており、香りを嗅いでいるだけで、一種の陶酔に近い感覚を感じられるほどです。 味わいは洋梨や赤リンゴの蜜の部分と言ったフルーティーなニュアンスとナッツやクリームと言った粘性を感じられるニュアンスが混在した複雑さを感じられ、全ての要素があり得ないクオリティを表現しています。 非常に高いポテンシャルを感じられるため、ロワールのソーヴィニヨン ブランとは思えないほどで、長い余韻や口に含んだ瞬間につい笑ってしまう事、間違いありません。ソーヴィニヨン ブランの魔術師と言っても過言ではないアレックスの本領が発揮されたテール ドーブ2019。あまりに素晴らしい出来栄えな為、何ケースか熟成させたくなる程です。是非その完成度を感じてください。 ((生産者情報)) サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ、子供の頃、サンセールにある祖父の家の近くに移り住んだ時、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父が自然派ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。 アレクサンドル バンがワイン造りの地として選んだプイィ フュメやサンセールは、ソーヴィニヨン ブランの銘醸地としてフランス内でも名を馳せるワイン産地です。しかし、その著名さ故にブルゴーニュ地方のシャブリ地区と同様の構造的な問題を抱えています。その問題とは、サンセールやプイィ フュメという強力なブランドが真摯なマーケティングや品質追求を不要とし、ある程度のクオリティのワインであれば売るのに困らないという状況が、この地の生産者の多くを保守的な思考に走らせている事です。 そんな中に登場したのが2人の異端児、サンセールのセバスチャン リフォーとプイィ フュメのアレクサンドル バンです。「生真面目なやんちゃ坊主」という印象のセバスチャン リフォーに対し、「冷静でありつつも熱く闘志を燃やす」アレクサンドル バン。公私ともに仲の良い2人は、毎日のように顔を合わせ、ワイン片手に語り合うと言います。2人に共通するのは、完熟したソーヴィニヨン ブランで造るというスタイル。一般的な醸造学校では、ソーヴィニヨン ブランにおけるワイン造りのセオリーとして、早い収穫や収量をある程度多くすることなどを教わると言います。しかし、他の産地に目を向けるとブドウのバランスの良い成熟度は、黒ブドウや白ブドウを問わずに重要視されており、なぜソーヴィニヨン ブランだけが青くて酸っぱい状態で収穫しなくてはならないのか、という疑問が彼らの原点となりました。 本当のプイィ フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。そう信じた彼らは、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。 ともすればソーヴィニヨン ブラン「らしく」ない、プイィ フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル バンのワイン。しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル バンは鋭い疑問を突きつけます。 農業国フランスでは、有機栽培された野菜や飼料を選び抜いて肥育された食肉がその地域「らしさ」を体現していると受け入れられる一方で、なぜ化学合成農薬や化学肥料、培養酵母、亜硫酸の使用に制限のないワインたちが「普通」とされ、それ以外のワインがその土地らしさを担保するためのはずのアペラシオン制度から排除されるのか。 この大いなる矛盾に対して声をあげ続け、さらには自身で「真実」のプイィ フュメを追求し、生み出し続けているアレクサンドル バン。彼のこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。近年では、フランスの一般紙であるル モンドやル フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されるようになりました。 しかし、その名声が仇をなしたのか、周囲から見ればラディカルな、本人からしてみれば純粋なその姿勢の行き着いた先は、「プイィ フュメというアペラシオンからの恒久的な除外」でした。アペラシオンを恒久的に失う事となった当時、アレクサンドル バンが残したメッセージは下記のようなものでした。 「たいへん残念な想いで一杯ですが、INAOによって、今後手がける私たちのワインからプイィ フュメと名乗る資格を奪われることになりました。ぜひ皆さんに心にとどめておいて頂きたいのですが、私たちは畑では有機栽培を実践し、エコセールやデメテールなどの認証も取得しています。ドメーヌから遠く離れた一部の区画を除いて、馬による耕耘を実践しており、野草やハーブなどの力を借りつつ育ったブドウを、完全に熟したタイミングで手作業で収穫しています。手がけるワインの70%は、自然酵母による発酵からはじまる全ての醸造プロセスを通じて添加物を加えること無く、残り30%に関しても瓶詰め時の10mg/lの酸化防止剤となる亜硫酸以外は何も加えていません。この他にも、ドメーヌでの仕事の多くは自然環境やそのサイクルを尊重し、多くを人の手によって行っています。完璧でない部分はまだまだありますが、こうして生まれる自然なワインは、飲み手にとっても、大地にとっても、そこで働く人々にとっても、そして私たち人類が共有するこの地球にとっても喜びをもたらすものだという信念のもと、私たちはワイン造りを行っています。」 一方で、そんなアレクサンドル バンをはじめとする多くの自然派ワイン生産者の地道な努力の結果、以前は硬直的だったグローバルなワインシーンでは、大きな変化が生じました。 その例のひとつが、フランス人女性初のマスター オブ ワインでありながら”Natural Wine”という書籍を刊行し、ロンドンでアレクサンドル バンも参加するRAWという大規模な展示会を主催したイザベル レジョロンの登場です。 マスター オブ ワインという最も権威のあるワイン資格の取得者が、ナチュラルワインに傾倒し、そのムーブメントを牽引するようになるというのはまさに画期的な出来事でした。イザベルはとあるインタビューで下記のように語りました。 「マスター オブ ワインを取得しようとしていた頃の自分は、典型的なワイン人でした。しかし、テイスティングを続けるうちにそのころ飲んでいたワインがどんどんと同じような味わいに集約されて行くのに気付いたのです。そもそも自分がワイン業界に身を投じた理由は、大地の営みに立ち返ることでした。私の家族がそうであったように。にもかかわらず、ある時自分が、とても工業的で農業からは離れた世界に身をおいている事に気付いたのです。そして、個人的にではありますが、ワインから人柄を感じることができるものを飲むようになりました。そしてMWを取得した後には、今後のキャリアを自分自身が家で飲んでいたナチュラルワインに身を捧げようと決意するに至りました。」 こうした新しい動きは着実に世界に広がっており、リベラルな文化を備えた都市や国で自然派ワインの存在感は増し続けています。リベラル(リベラリズム=自由主義)とは本来、政治や経済分野における思想類型のひとつですが、「人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ」という趣旨は、まさにワインの世界でも通用し今後も重要になってくる考え方だと思います。「従来の権威からの自由」が新しいワイン文化を作りあげていく。そのムーブメントの中心人物のひとりが、アレクサンドル バンなのです。 とは言え、彼は思想家でも活動演説家でもありません。その土地のブドウ、その土地の酵母のみで純粋なワインを生み出す事こそが、アレクサンドル バンの表現であり、私たちへのメッセージです。農業が大好きな彼は、畑にいる事を本当に楽しんでいるように見えます。 「ワインは大地と人をつなぐ、一番素晴らしいもの」 こう語るアレクサンドルの顔は、自信と希望に満ちあふれています。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アヴォートルサンテ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン レ グランド アテ2019/Alexandrebain VDF Les Grandes Hates NV19
¥5,940
生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: 以前のレ グランド アテは酸化熟成気味の仕上がりでしたが、2019vtは酸と果実のバランスの良いフレッシュな仕上がりになっています。 軽い濁りのある麦わら色の外観。抜栓直後から黄い花系の華やかなフローラルさに加え、マンゴーやパッションフルーツの様なトロピカルフルーツの熟れた香りが前面に感じられ、徐々に赤リンゴやアプリコットやフレッシュハーブの香りが膨らみ、複雑さが増していきます。味わいは、熟した強力な果実が支配的で、蜜のようなフレーヴァーも感じられますが、丸みのある酸とミネラルがハッキリと主張している為、アフターは重たさのないスムーズでサラッとしたドライな飲み心地に仕上がっています。全体的にはエレガントで軽やかに仕上がっているワインで、飲み込んだ後に上がってくるグッとくる果実感と極軽い苦みが心地良く、つい飲み進めてしまいます。今ももちろんですが、今後素晴らしく熟成する可能性のあるキュヴェです。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アンジュールマルシェ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン レ グランド アテ2015/Alexandrebain VDF Les Grandes Hates NV15
¥5,170
黄金色に輝く色調、ナッツのような深みのある香りで美味しい白ワイン ナチュールワインのあるある、とでも言いましょうか。 SO2無添加の白ワインに酸化のニュアンスがあるワインをよく見かけます。 シェリーや紹興酒のような香り、味わいで、おもしろいワインでありますが、料理をとても選びます。中華料理(四川料理)やニンニクをしっかりと使ったスペイン料理のようなもの。 このワイン アレクサンドルバン レ グランド アテにも色調、香りに酸化ニュアンスがありますが、口に含むと全くそれを感じさせず綺麗な果実味を感じるほど。とても上品なスタイルです。 SO2無添加のワインを造るためには、ぶどうのポテンシャルが高く、パワーがあるものでなければ腐造になってしまうため、SO2無添加で造られるワインには、とても深みがあり美味しいです。 生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: 2014年よりあらたにリリースされたレ グランド アテ。畑の立地は、マドモワゼル Mの区画から少し野道を進んだところにある区画で、植えられているブドウの樹齢は平均20-25年ほど。本来であればプイィ フュメを名乗れる区画ですが、アペラシオンを失った為VIN DE FRANCEでのリリースとなります。 土壌のタイプは、マドモアゼル Mと同様に土質、砂質、石灰質の混ざったもの。この畑ではブドウの成長と成熟がゆっくりと進み、最終的には非常に高い熟度のブドウが得られます。この凝縮したブドウを自然酵母によって発酵させ、500Lの大樽にて熟成させ、厳密な濾過(ろか)や清澄は行わず、瓶詰め時の亜硫酸も添加しません。 今までのアレクサンドル バンとは全く違う薄い茶褐色の外観に若干の濁り。酸化熟成させたかのような独特の香りに戸惑いますが、口に含むとその味わいの集中力に圧倒されます。いつも感じる蜜のようなフレーヴァーは無く、完全にドライな味わいでありながら花梨のようなニュアンスが時間と共に溢れ出します。1本飲み終わる頃にはソーヴィニヨン・ブランの新たな潜在能力を見せつけられKOされてしまいます。 軽く仕上げたジョージアワインの様なマセレーションさせたニュアンスも感じられる為、中華料理やスパイスを効かせたエスニック料理、スパイスを多用するモダンフレンチにもピッタリですが、何よりも今迄と違うスタイルに仕上がっても飲み手に飲ませてしまう圧倒的な個性と味わいの集中力は最高のロワールワイン生産者の一人と言えます。 暑い年だったワインではありますが、前述のとおり若干酸化したニュアンスがある為、最初からセラー温度で飲み進めた方が楽しめますし、これからの冬でも楽しめるスタイルのワインです。 唯一無二のアレクサンドル バンと言う個性をお楽しみ下さい。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アンジュールマルシェ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン エル ダンジュ2016/Alexandrebain VDF L.D'Ange2016
¥6,050
綺麗な果実味、バランスの取れた素晴らしい酒質。 プロのソムリエたちを虜にしてしまうほどの魅力を持つ実力派生産者のひとり。 圧倒される素晴らしさで人気も高く酒屋さんでなかなか見ることのできなくなってしまったワインです。 久しぶり入荷のキュヴェです。どうぞお買い逃がしなく。 生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: かつてはピエール プレシューズを構成していた区画のひとつで、地下の岩盤層に近く表土も薄い硬い石が多く見られる畑に植わるソーヴィニヨン ブランから造られるワイン。 石がちのこの畑での作業は非常に困難で、膨大な労力が必要になるもののこの畑から生まれるワインは、透明感と品の良さ、繊細さなどを備えた非常に美しいバランスの風味を備えます。自然酵母による発酵、ステンレスタンクでの熟成を経て、厳密な濾過(ろか)や清澄は行わず、瓶詰め時の亜硫酸も添加しません。 ((生産者情報)) サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ、子供の頃、サンセールにある祖父の家の近くに移り住んだ時、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父が自然派ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。 アレクサンドル バンがワイン造りの地として選んだプイィ フュメやサンセールは、ソーヴィニヨン ブランの銘醸地としてフランス内でも名を馳せるワイン産地です。しかし、その著名さ故にブルゴーニュ地方のシャブリ地区と同様の構造的な問題を抱えています。その問題とは、サンセールやプイィ フュメという強力なブランドが真摯なマーケティングや品質追求を不要とし、ある程度のクオリティのワインであれば売るのに困らないという状況が、この地の生産者の多くを保守的な思考に走らせている事です。 そんな中に登場したのが2人の異端児、サンセールのセバスチャン リフォーとプイィ フュメのアレクサンドル バンです。「生真面目なやんちゃ坊主」という印象のセバスチャン リフォーに対し、「冷静でありつつも熱く闘志を燃やす」アレクサンドル バン。公私ともに仲の良い2人は、毎日のように顔を合わせ、ワイン片手に語り合うと言います。2人に共通するのは、完熟したソーヴィニヨン ブランで造るというスタイル。一般的な醸造学校では、ソーヴィニヨン ブランにおけるワイン造りのセオリーとして、早い収穫や収量をある程度多くすることなどを教わると言います。しかし、他の産地に目を向けるとブドウのバランスの良い成熟度は、黒ブドウや白ブドウを問わずに重要視されており、なぜソーヴィニヨン ブランだけが青くて酸っぱい状態で収穫しなくてはならないのか、という疑問が彼らの原点となりました。 本当のプイィ フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。そう信じた彼らは、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。 ともすればソーヴィニヨン ブラン「らしく」ない、プイィ フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル バンのワイン。しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル バンは鋭い疑問を突きつけます。 農業国フランスでは、有機栽培された野菜や飼料を選び抜いて肥育された食肉がその地域「らしさ」を体現していると受け入れられる一方で、なぜ化学合成農薬や化学肥料、培養酵母、亜硫酸の使用に制限のないワインたちが「普通」とされ、それ以外のワインがその土地らしさを担保するためのはずのアペラシオン制度から排除されるのか。 この大いなる矛盾に対して声をあげ続け、さらには自身で「真実」のプイィ フュメを追求し、生み出し続けているアレクサンドル バン。彼のこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。近年では、フランスの一般紙であるル モンドやル フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されるようになりました。 しかし、その名声が仇をなしたのか、周囲から見ればラディカルな、本人からしてみれば純粋なその姿勢の行き着いた先は、「プイィ フュメというアペラシオンからの恒久的な除外」でした。アペラシオンを恒久的に失う事となった当時、アレクサンドル バンが残したメッセージは下記のようなものでした。 「たいへん残念な想いで一杯ですが、INAOによって、今後手がける私たちのワインからプイィ フュメと名乗る資格を奪われることになりました。ぜひ皆さんに心にとどめておいて頂きたいのですが、私たちは畑では有機栽培を実践し、エコセールやデメテールなどの認証も取得しています。ドメーヌから遠く離れた一部の区画を除いて、馬による耕耘を実践しており、野草やハーブなどの力を借りつつ育ったブドウを、完全に熟したタイミングで手作業で収穫しています。手がけるワインの70%は、自然酵母による発酵からはじまる全ての醸造プロセスを通じて添加物を加えること無く、残り30%に関しても瓶詰め時の10mg/lの酸化防止剤となる亜硫酸以外は何も加えていません。この他にも、ドメーヌでの仕事の多くは自然環境やそのサイクルを尊重し、多くを人の手によって行っています。完璧でない部分はまだまだありますが、こうして生まれる自然なワインは、飲み手にとっても、大地にとっても、そこで働く人々にとっても、そして私たち人類が共有するこの地球にとっても喜びをもたらすものだという信念のもと、私たちはワイン造りを行っています。」 一方で、そんなアレクサンドル バンをはじめとする多くの自然派ワイン生産者の地道な努力の結果、以前は硬直的だったグローバルなワインシーンでは、大きな変化が生じました。 その例のひとつが、フランス人女性初のマスター オブ ワインでありながら”Natural Wine”という書籍を刊行し、ロンドンでアレクサンドル バンも参加するRAWという大規模な展示会を主催したイザベル レジョロンの登場です。 マスター オブ ワインという最も権威のあるワイン資格の取得者が、ナチュラルワインに傾倒し、そのムーブメントを牽引するようになるというのはまさに画期的な出来事でした。イザベルはとあるインタビューで下記のように語りました。 「マスター オブ ワインを取得しようとしていた頃の自分は、典型的なワイン人でした。しかし、テイスティングを続けるうちにそのころ飲んでいたワインがどんどんと同じような味わいに集約されて行くのに気付いたのです。そもそも自分がワイン業界に身を投じた理由は、大地の営みに立ち返ることでした。私の家族がそうであったように。にもかかわらず、ある時自分が、とても工業的で農業からは離れた世界に身をおいている事に気付いたのです。そして、個人的にではありますが、ワインから人柄を感じることができるものを飲むようになりました。そしてMWを取得した後には、今後のキャリアを自分自身が家で飲んでいたナチュラルワインに身を捧げようと決意するに至りました。」 こうした新しい動きは着実に世界に広がっており、リベラルな文化を備えた都市や国で自然派ワインの存在感は増し続けています。リベラル(リベラリズム=自由主義)とは本来、政治や経済分野における思想類型のひとつですが、「人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ」という趣旨は、まさにワインの世界でも通用し今後も重要になってくる考え方だと思います。「従来の権威からの自由」が新しいワイン文化を作りあげていく。そのムーブメントの中心人物のひとりが、アレクサンドル バンなのです。 とは言え、彼は思想家でも活動演説家でもありません。その土地のブドウ、その土地の酵母のみで純粋なワインを生み出す事こそが、アレクサンドル バンの表現であり、私たちへのメッセージです。農業が大好きな彼は、畑にいる事を本当に楽しんでいるように見えます。 「ワインは大地と人をつなぐ、一番素晴らしいもの」 こう語るアレクサンドルの顔は、自信と希望に満ちあふれています。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アヴォートルサンテ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン エル ダンジュ2019/Alexandrebain VDF L.D'Ange2019
¥6,820
生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: かつてはピエール プレシューズを構成していた区画の一つ。粘土石灰質土壌の区画で、地下の岩盤層に近く表土も薄い硬い石が多く見られる畑に植わる、樹齢50年以上のソーヴィニヨンブランから造られるワイン。大きな石が散らばっているこの畑での作業は非常に困難で、膨大な労力が必要になるものの、この畑から生まれるワインは、透明感と品の良さ、繊細さなどを備えた非常に美しいバランスの風味を備えます。大樽で24か月熟成の後、ノンフィルター、亜硫酸を使用せず瓶詰。 黄色掛かった麦わら色の外観。黄色系の花の様な濃いフローラルな香り、熟したリンゴや洋ナシ、グレープフルーツ、白桃といった熟した果実の香りが湧きあがります。徐々にローリエやディルの様なフレッシュハーブのニュアンスが加わり、より複雑なアロマが感じられます。抜栓後しばらくすると若干、酸化のニュアンスが感じられますが、例年よりも控えめで、フレッシュさの方が支配的です。全体的に香りの要素の輪郭がはっきりしており、如何にも上級キュヴェという貫禄がある香りです。 味わいは、果実のボリュームと太いミネラルと酸が高いレベルで感じられ、豊かな果実とかすかな塩味を感じるミネラルが絶妙なバランスを与えています。ワインとしてギュッと凝縮した重厚感を感じられますが、非常に高いポテンシャルを持っている為、抜栓直後は意外と平凡に感じてしまうかもしれません。 大きめのグラスで徐々に時間を掛けて空気と触れさせることで、複雑で深みのある味わいに変化していきます。余韻は非常に長く、重厚さがありつつも軽やかでエレガントな液体に感じられる為、ついもう1杯飲んでしまいます。 アロマと味わいの豊かさが特徴のエルダンジュですが、2019vtはここから更に15年は熟成するポテンシャルがあります。早めに飲んでも美味しいですが、真価を発揮する数年後にも是非、お試しください。 ((生産者情報)) サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ、子供の頃、サンセールにある祖父の家の近くに移り住んだ時、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父が自然派ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。 アレクサンドル バンがワイン造りの地として選んだプイィ フュメやサンセールは、ソーヴィニヨン ブランの銘醸地としてフランス内でも名を馳せるワイン産地です。しかし、その著名さ故にブルゴーニュ地方のシャブリ地区と同様の構造的な問題を抱えています。その問題とは、サンセールやプイィ フュメという強力なブランドが真摯なマーケティングや品質追求を不要とし、ある程度のクオリティのワインであれば売るのに困らないという状況が、この地の生産者の多くを保守的な思考に走らせている事です。 そんな中に登場したのが2人の異端児、サンセールのセバスチャン リフォーとプイィ フュメのアレクサンドル バンです。「生真面目なやんちゃ坊主」という印象のセバスチャン リフォーに対し、「冷静でありつつも熱く闘志を燃やす」アレクサンドル バン。公私ともに仲の良い2人は、毎日のように顔を合わせ、ワイン片手に語り合うと言います。2人に共通するのは、完熟したソーヴィニヨン ブランで造るというスタイル。一般的な醸造学校では、ソーヴィニヨン ブランにおけるワイン造りのセオリーとして、早い収穫や収量をある程度多くすることなどを教わると言います。しかし、他の産地に目を向けるとブドウのバランスの良い成熟度は、黒ブドウや白ブドウを問わずに重要視されており、なぜソーヴィニヨン ブランだけが青くて酸っぱい状態で収穫しなくてはならないのか、という疑問が彼らの原点となりました。 本当のプイィ フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。そう信じた彼らは、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。 ともすればソーヴィニヨン ブラン「らしく」ない、プイィ フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル バンのワイン。しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル バンは鋭い疑問を突きつけます。 農業国フランスでは、有機栽培された野菜や飼料を選び抜いて肥育された食肉がその地域「らしさ」を体現していると受け入れられる一方で、なぜ化学合成農薬や化学肥料、培養酵母、亜硫酸の使用に制限のないワインたちが「普通」とされ、それ以外のワインがその土地らしさを担保するためのはずのアペラシオン制度から排除されるのか。 この大いなる矛盾に対して声をあげ続け、さらには自身で「真実」のプイィ フュメを追求し、生み出し続けているアレクサンドル バン。彼のこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。近年では、フランスの一般紙であるル モンドやル フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されるようになりました。 しかし、その名声が仇をなしたのか、周囲から見ればラディカルな、本人からしてみれば純粋なその姿勢の行き着いた先は、「プイィ フュメというアペラシオンからの恒久的な除外」でした。アペラシオンを恒久的に失う事となった当時、アレクサンドル バンが残したメッセージは下記のようなものでした。 「たいへん残念な想いで一杯ですが、INAOによって、今後手がける私たちのワインからプイィ フュメと名乗る資格を奪われることになりました。ぜひ皆さんに心にとどめておいて頂きたいのですが、私たちは畑では有機栽培を実践し、エコセールやデメテールなどの認証も取得しています。ドメーヌから遠く離れた一部の区画を除いて、馬による耕耘を実践しており、野草やハーブなどの力を借りつつ育ったブドウを、完全に熟したタイミングで手作業で収穫しています。手がけるワインの70%は、自然酵母による発酵からはじまる全ての醸造プロセスを通じて添加物を加えること無く、残り30%に関しても瓶詰め時の10mg/lの酸化防止剤となる亜硫酸以外は何も加えていません。この他にも、ドメーヌでの仕事の多くは自然環境やそのサイクルを尊重し、多くを人の手によって行っています。完璧でない部分はまだまだありますが、こうして生まれる自然なワインは、飲み手にとっても、大地にとっても、そこで働く人々にとっても、そして私たち人類が共有するこの地球にとっても喜びをもたらすものだという信念のもと、私たちはワイン造りを行っています。」 一方で、そんなアレクサンドル バンをはじめとする多くの自然派ワイン生産者の地道な努力の結果、以前は硬直的だったグローバルなワインシーンでは、大きな変化が生じました。 その例のひとつが、フランス人女性初のマスター オブ ワインでありながら”Natural Wine”という書籍を刊行し、ロンドンでアレクサンドル バンも参加するRAWという大規模な展示会を主催したイザベル レジョロンの登場です。 マスター オブ ワインという最も権威のあるワイン資格の取得者が、ナチュラルワインに傾倒し、そのムーブメントを牽引するようになるというのはまさに画期的な出来事でした。イザベルはとあるインタビューで下記のように語りました。 「マスター オブ ワインを取得しようとしていた頃の自分は、典型的なワイン人でした。しかし、テイスティングを続けるうちにそのころ飲んでいたワインがどんどんと同じような味わいに集約されて行くのに気付いたのです。そもそも自分がワイン業界に身を投じた理由は、大地の営みに立ち返ることでした。私の家族がそうであったように。にもかかわらず、ある時自分が、とても工業的で農業からは離れた世界に身をおいている事に気付いたのです。そして、個人的にではありますが、ワインから人柄を感じることができるものを飲むようになりました。そしてMWを取得した後には、今後のキャリアを自分自身が家で飲んでいたナチュラルワインに身を捧げようと決意するに至りました。」 こうした新しい動きは着実に世界に広がっており、リベラルな文化を備えた都市や国で自然派ワインの存在感は増し続けています。リベラル(リベラリズム=自由主義)とは本来、政治や経済分野における思想類型のひとつですが、「人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ」という趣旨は、まさにワインの世界でも通用し今後も重要になってくる考え方だと思います。「従来の権威からの自由」が新しいワイン文化を作りあげていく。そのムーブメントの中心人物のひとりが、アレクサンドル バンなのです。 とは言え、彼は思想家でも活動演説家でもありません。その土地のブドウ、その土地の酵母のみで純粋なワインを生み出す事こそが、アレクサンドル バンの表現であり、私たちへのメッセージです。農業が大好きな彼は、畑にいる事を本当に楽しんでいるように見えます。 「ワインは大地と人をつなぐ、一番素晴らしいもの」 こう語るアレクサンドルの顔は、自信と希望に満ちあふれています。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アンジュールマルシェ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。
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((本数限定))アレクサンドルバン ピエール プレシューズ2017/Alexandrebain VDF Pierre Precieuse2017
¥5,500
綺麗な果実味、バランスの取れた素晴らしい酒質。 プロのソムリエたちを虜にしてしまうほどの魅力を持つ実力派生産者のひとり。 圧倒される素晴らしさで人気も高く酒屋さんでなかなか見ることのできなくなってしまったワインです。 久しぶり入荷のキュヴェです。どうぞお買い逃がしなく。 生産国:フランス 生産地:ロワール 生産者:アレクサンドルバン タイプ:辛口白 品種:ソーヴィニョンブラン コメント: キュヴェ名であるピエール プレシューズは、このワインを生み出す畑が、土が少なく石(仏語でpierre)の多い土壌である事と、2010年に生まれた息子の名前がピエールである事にちなみ、「大切なピエール」という意味を込め名付けられました。 中生代ジュラ紀後期の地層であるポルトランディアン土壌(石灰質)のこの畑は、白く大きい石が多く見られるのが特徴で、その土壌特性によって、水はけがよくブドウが水を蓄え過ぎるのを防いでくれる上、過度な暑さからもブドウを守ってくれます。その為、ブドウの熟度が穏やかに上昇していくので、凝縮した蜜のようなフレーバーと果実味のいきいきとした雰囲気を併せもったバランスの良いワインを生み出します。自然酵母による発酵、ステンレスタンクでの熟成を経て、厳密な濾過(ろか)や清澄は行わず瓶詰めされます。 ((生産者情報)) サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ、子供の頃、サンセールにある祖父の家の近くに移り住んだ時、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父が自然派ワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。 アレクサンドル バンがワイン造りの地として選んだプイィ フュメやサンセールは、ソーヴィニヨン ブランの銘醸地としてフランス内でも名を馳せるワイン産地です。しかし、その著名さ故にブルゴーニュ地方のシャブリ地区と同様の構造的な問題を抱えています。その問題とは、サンセールやプイィ フュメという強力なブランドが真摯なマーケティングや品質追求を不要とし、ある程度のクオリティのワインであれば売るのに困らないという状況が、この地の生産者の多くを保守的な思考に走らせている事です。 そんな中に登場したのが2人の異端児、サンセールのセバスチャン リフォーとプイィ フュメのアレクサンドル バンです。「生真面目なやんちゃ坊主」という印象のセバスチャン リフォーに対し、「冷静でありつつも熱く闘志を燃やす」アレクサンドル バン。公私ともに仲の良い2人は、毎日のように顔を合わせ、ワイン片手に語り合うと言います。2人に共通するのは、完熟したソーヴィニヨン ブランで造るというスタイル。一般的な醸造学校では、ソーヴィニヨン ブランにおけるワイン造りのセオリーとして、早い収穫や収量をある程度多くすることなどを教わると言います。しかし、他の産地に目を向けるとブドウのバランスの良い成熟度は、黒ブドウや白ブドウを問わずに重要視されており、なぜソーヴィニヨン ブランだけが青くて酸っぱい状態で収穫しなくてはならないのか、という疑問が彼らの原点となりました。 本当のプイィ フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。そう信じた彼らは、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。 ともすればソーヴィニヨン ブラン「らしく」ない、プイィ フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル バンのワイン。しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル バンは鋭い疑問を突きつけます。 農業国フランスでは、有機栽培された野菜や飼料を選び抜いて肥育された食肉がその地域「らしさ」を体現していると受け入れられる一方で、なぜ化学合成農薬や化学肥料、培養酵母、亜硫酸の使用に制限のないワインたちが「普通」とされ、それ以外のワインがその土地らしさを担保するためのはずのアペラシオン制度から排除されるのか。 この大いなる矛盾に対して声をあげ続け、さらには自身で「真実」のプイィ フュメを追求し、生み出し続けているアレクサンドル バン。彼のこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。近年では、フランスの一般紙であるル モンドやル フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されるようになりました。 しかし、その名声が仇をなしたのか、周囲から見ればラディカルな、本人からしてみれば純粋なその姿勢の行き着いた先は、「プイィ フュメというアペラシオンからの恒久的な除外」でした。アペラシオンを恒久的に失う事となった当時、アレクサンドル バンが残したメッセージは下記のようなものでした。 「たいへん残念な想いで一杯ですが、INAOによって、今後手がける私たちのワインからプイィ フュメと名乗る資格を奪われることになりました。ぜひ皆さんに心にとどめておいて頂きたいのですが、私たちは畑では有機栽培を実践し、エコセールやデメテールなどの認証も取得しています。ドメーヌから遠く離れた一部の区画を除いて、馬による耕耘を実践しており、野草やハーブなどの力を借りつつ育ったブドウを、完全に熟したタイミングで手作業で収穫しています。手がけるワインの70%は、自然酵母による発酵からはじまる全ての醸造プロセスを通じて添加物を加えること無く、残り30%に関しても瓶詰め時の10mg/lの酸化防止剤となる亜硫酸以外は何も加えていません。この他にも、ドメーヌでの仕事の多くは自然環境やそのサイクルを尊重し、多くを人の手によって行っています。完璧でない部分はまだまだありますが、こうして生まれる自然なワインは、飲み手にとっても、大地にとっても、そこで働く人々にとっても、そして私たち人類が共有するこの地球にとっても喜びをもたらすものだという信念のもと、私たちはワイン造りを行っています。」 一方で、そんなアレクサンドル バンをはじめとする多くの自然派ワイン生産者の地道な努力の結果、以前は硬直的だったグローバルなワインシーンでは、大きな変化が生じました。 その例のひとつが、フランス人女性初のマスター オブ ワインでありながら”Natural Wine”という書籍を刊行し、ロンドンでアレクサンドル バンも参加するRAWという大規模な展示会を主催したイザベル レジョロンの登場です。 マスター オブ ワインという最も権威のあるワイン資格の取得者が、ナチュラルワインに傾倒し、そのムーブメントを牽引するようになるというのはまさに画期的な出来事でした。イザベルはとあるインタビューで下記のように語りました。 「マスター オブ ワインを取得しようとしていた頃の自分は、典型的なワイン人でした。しかし、テイスティングを続けるうちにそのころ飲んでいたワインがどんどんと同じような味わいに集約されて行くのに気付いたのです。そもそも自分がワイン業界に身を投じた理由は、大地の営みに立ち返ることでした。私の家族がそうであったように。にもかかわらず、ある時自分が、とても工業的で農業からは離れた世界に身をおいている事に気付いたのです。そして、個人的にではありますが、ワインから人柄を感じることができるものを飲むようになりました。そしてMWを取得した後には、今後のキャリアを自分自身が家で飲んでいたナチュラルワインに身を捧げようと決意するに至りました。」 こうした新しい動きは着実に世界に広がっており、リベラルな文化を備えた都市や国で自然派ワインの存在感は増し続けています。リベラル(リベラリズム=自由主義)とは本来、政治や経済分野における思想類型のひとつですが、「人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つ」という趣旨は、まさにワインの世界でも通用し今後も重要になってくる考え方だと思います。「従来の権威からの自由」が新しいワイン文化を作りあげていく。そのムーブメントの中心人物のひとりが、アレクサンドル バンなのです。 とは言え、彼は思想家でも活動演説家でもありません。その土地のブドウ、その土地の酵母のみで純粋なワインを生み出す事こそが、アレクサンドル バンの表現であり、私たちへのメッセージです。農業が大好きな彼は、畑にいる事を本当に楽しんでいるように見えます。 「ワインは大地と人をつなぐ、一番素晴らしいもの」 こう語るアレクサンドルの顔は、自信と希望に満ちあふれています。 We are sorry! We haven't been ready to send overseas. ※当商品は弊社実店舗でも販売いたしております。 実店舗 アヴォートルサンテ 静岡県静岡市葵区茶町1-27-2 054-255-6007(火曜定休) オーダーをいただいたタイミングによっては、オンラインショップ上の在庫数と実在個数に差異がある場合がございます。 在庫切れの場合は、商品をご用意できない場合がございます。 商品の在庫管理とオンラインショップの更新については、出来る限り対応をしておりますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 ※これはお酒です。20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売しません。